分離発注方式(オープンシステム)とは・・・

(CM [ コンストラクション マネージメント ] 方式 )


★従来の一括請負方式ではなく、お客さま主導による完全分離発注方式の建築システムです。

★お客さまと建築設計事務所が、パートナーシップを組んで、建築プロセス全体を統括しながら進めます。

★工事の発注は、基本的にお客さまから各専門工事会社に分離発注としますが、ゼネコンや工務店が、工事管理などで参加する場合もあります。

★専門工事会社の選定は、お客さまと設計事務所が、協議をして決定します。









オープンシステムの効果

★まず設計の契約のみを行い、計画内容の詳細と各専門業者の見積りのすり合せを繰返し、
折合いが合うまで工事の発注(契約)をしないため、お客さまのリスクも少なく、本格的な注文建築が、一括発注に比べ割安で可能です。

★お客さまは、自分の建物に対し重要な意思決定に積極的に参加することが可能になります。

★コストも含め、不透明だった部分が明確になり、無駄な費用を排除することができます。

★建築設計事務所がプロジェクトを統括することによって、建築の質の向上が図れます。

★専門工事会社は工事の参加の機会が増え、技術力と競争力があれば、受注の増加につながります。

★ネットワークにより、単価情報や経験情報の共有など、様々なメリットがあります。

■オープンシステムについての詳細情報は

オープンシステム全国ネットワークの公式サイトへ → http://iehito.co.jp/




 Q&A 


Q.ゼネコンや工務店は、参加しないということですか?

★A.基本的にオープンシステムは、ゼネコンや工務店は参加しない完全分離発注方式です。

但し、建築の内容によっては、ゼネコン、工務店が参加する方式もあります。



Q.ゼネコンや工務店抜きで建築は可能でしょうか?

★A.海外ではプロジェクトマネージメント/コンストラクションマネージメントとして定着しています。
むしろ日本の一括請負方式の方が特殊です。

建築現場におけるノウハウや技術は、専門工事会社にあります。設計者が統括することは十分可能です。

設計者はお客さまの委託を受けて、中立な立場で業務を推進します。建物の質を向上させるためには、むしろ望ましいことです。



Q.お客さま(施主)にとって面倒なのでは?

★A.実務上はお客さまの委託を受けた設計者が大部分の業務を行います。

但し、「すべて業者にお任せの方が良い」という方にとっては若干、面倒に感じるかもしれません。

しかし、その少し面倒な分だけ、重要な部分での意思決定への参加無駄な費用の削減質の向上透明性の確保など何倍ものメリットがあります。



Q.工事中に工事会社が倒産したら?

★A.ゼネコンや工務店が、一括で請負っても倒産することはあり、その場合の被害は甚大です。

オープンシステムの場合は、専門工事会社の入替えで対処します。

業種ごとに出来高払いをしているため、実害は最小限です。



Q.完成後の保証やメンテナンスは?

★A.私たち設計事務所が窓口になり、工事施工をした専門工事会社と共に対処します。

ゼネコンや工務店も同じです。

万が一、重大な欠陥が生じた場合は、オープンシステム建築補償制度で完成引渡し後
10年間の保証をします。(大手損害保険会社と協同開発)



Q.契約と支払いはどのように?

★A.設計・監理業務に関しては、お客さまと設計事務所は、建築士業務委託契約を交わし、
業務の進行に応じて報酬をお支払いいただきます。

工事に関してはお客さまと各専門工事会社は、それぞれ工事請負契約を交わし、
出来高に応じて工事代金をお支払いいただきます。

支払いの予定日と金額は、工事着工前に一覧表で明確になります。

現場での変更や追加工事が発生しないように設計段階で決め細やかな打合せが行われます。


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